こんにちは。HRの畑中です。
今回は、Enterprise事業部でプロダクトチームのマネージャー、そして「Graffer AI Studio」というプロダクトのプロダクトマネージャーを兼任する河治に話を聞きます。
河治のキャリアやマネージャーとしての仕事観について紹介します。
Enterprise事業部 プロダクトチームマネージャー
「Graffer AI Studio」プロダクトマネージャー河治 寿都
東京大学大学院情報理工学系研究科修了。新卒で株式会社グリーにエンジニアとして入社。以降は越境EC、IoTベンチャー、ヘルスケア領域でTechLead, VPoE(Vice President of Engineering), EM(Engineering Manager)を歴任し、2025年4月よりグラファーに参画。「Graffer AI Studio」の開発に従事し、2025年9月よりEnterprise事業部プロダクトチームのマネージャーに就任。
失敗から学び、築いたマネジメントスタイル
–職種と業務内容を教えてください。
私はEnterprise事業部で、プロダクトチームのマネージャーとプロダクトマネージャーを兼任しています。プロダクトマネージャーとしては、現在主に生成AI活用チャットサービス「Graffer AI Studio」の開発業務に従事しています。
プロダクトマネージャーの仕事内容については、こちらの記事の中で細かく説明されています。よければ、合わせて読んでみてください。
不確実性の高い状況で意思決定力を試されるプロダクトマネージャー。業務内容と成長の転機を聞く
–これまでに経験した企業、業務内容を教えてください。
大学院修了後、1社目は株式会社グリーに入社しました。アプリ「釣りスタ」の開発チームでエンジニアとしてキャリアをスタートさせます。企画から設計、実装、運用まで、プロダクト開発の全工程を担当しました。リリース後のユーザー分析にも携わり、フロントエンド、バックエンド、インフラまで幅広い技術領域における業務の経験を得ました。
2社目は、社内1人目のエンジニアとして越境ECサービスを運営する企業に入社。システムの立て直し、開発チームの立ち上げを担いました。(開発チームは)最終的には約50名の規模に成長し、マネージャーとして携わりました。
3社目は、IoT×ヘルスケア領域のベンチャー企業に入社しました。4名程度のエンジニアチームに所属し、フルスタックエンジニアとして業務に従事しました。開発業務だけでなく、採用活動やチームづくり、予算管理まで幅広い業務を担い、自ら顧客訪問に出向くこともありました。
4社目は、大手ヘルスケア企業に入社し、テックリードエンジニアとして勤めました。大型システムのリプレイスプロジェクトではプロジェクトマネージャーを担い、計画策定、チームマネジメント等に携わりました。
–マネジメントポジションを担う際、大事にしてきたことはありますか。
マネジメント業務を行う上で大切にしていることは、主に4つです。
「正直でいること」…隠し事をせず、率直に伝える。
「自責であること」…チームや環境、他人のせいにせず、“自分が変わる”ことに集中する。
「自主自立」…自ら主体的に、責任を持って動く。メンバーがそのように動くための環境を作る。
「フォロワーシップ」…メンバーを支援し、応援する姿勢を持ち続ける。
こうした考え方は、これまでに経験した多くの失敗から作られたものです。
今振り返ると、1社目で働き始めてからしばらくは「自分本位な働き方」をしていたと思います。自分の出す成果やクオリティに自信があり、独りよがりになり、周囲との協働がうまくいかないこともありました。当時の上司から「どうしたらチームが変わるか考えてみろ」と助言を受けたことを、今でも覚えています。
2社目ではマネジメント業務も任されるようになりましたが、当初は「思うように周りが動いてくれない」と感じることが少なくありませんでした。チームとしての業績は上がっているものの、メンバーに「この会社にいる意味があるのだろうか」と思わせてしまったり、仕事をしていても「自分じゃなくてもできるんじゃないか」と歯車のような感覚を与えてしまったりしていることに気づいたのです。
その状況を目の当たりにし、「メンバー一人ひとりがやりがいを持ち、チームとしての働きを成果につなげていくためには、自分の考え方や接し方を変えなければならない」と痛感しました。この時期の経験は、私のマネジメントに対する姿勢を大きく変える転機となりました。
その後は目の前の相手としっかり向き合い、相手のことを考える時間を増やすようにしました。足りない知識があれば、書籍等も活用して積極的にインプットをするように努めました。その甲斐もあって、徐々にマネジメントというもの自体の知識、経験、相談先が増え、実践しながら自分自身を変えていくことにも繋がったと思います。
当時は短期間に数多くの失敗を経験しましたが、それ以上に学びを得ることができた期間でした。タフな時期ではありましたが、若い頃の豊富な気力と体力のおかげもあり、今があると思います(笑)。
生成AIの可能性、「フルサイクルエンジニアリング」の考え方・働き方に共感
–転職活動を行っていた頃の「軸」「方向性」はどのようなものでしたか。
当初から「自分の働きがより良い未来につながる仕事をしたい」と考えており、生成AIの領域には強い興味を持っていました。
生成AIを活用すればあらゆる問いに答えが返ってくるので、自分ひとりで仕事を完結できる場面が増えました。既に「AIとの対話が当たり前にあるワークスタイルになった」という方もいます。こうした変化は、働き方や働く人の可能性を大きく広げるきっかけになると思いませんか。
もともと私はヘルスケア分野が好きで、誰かが取り組まなければならないという使命感もあり、「この領域でキャリアを築こう」と思っていました。生成AIにはそれ以上にあらゆる事業領域を変えられるポテンシャルがあると感じ、強く惹かれました。
–詳しく聞かせてください。
正確に指示を与えないとAIは動きませんよね。そのため、AIを適切に動かすために(AIを)扱う人は情報提供の仕方などに工夫を施します。人とのコミュニケーションで感じてしまう壁がAIにはない分、フラットに、何度も試行錯誤ができます。その結果、AIを活用する前と後では扱う人のコミュニケーションスタイルが変化し、やがては現実における人とのコミュニケーションスタイルまでも変わっていくだろうと思うのです。
そのようなことが起きれば、仕事に対する価値観や上司・部下の関係も大きく変わっていく。ひいては社会全体にインパクトを与えられる。そうした期待感を生成AIに対して持っていました。
人のあり方やコミュニケーションのあり方が変わり、働くことそのものがもっと効率的で価値あるものになる。そして、働く時間が“ただの8時間”ではなく“今日も楽しかった”と思えるような体験に変わる――そう思いました。
また、働き方や働く環境に対しても、具体的なイメージがありました。
「マネジメント業務を中心に仕事をしてきたが、スリリングな環境で、プレイヤーとしても成長を楽しめる働き方がしたい」
「これまでの自分の経験を還元した際、その効果が最大化できる環境に身をおきたい」
「大きなテーマに挑戦したい」
こうした中、スカウトメッセージを送ってくれた転職エージェントと面談を行った際、紹介された企業の中のひとつにグラファーがありました。
–グラファーに入社を決めた経緯と理由を教えてください。
私のオファー面談を担当した平田が作ってくれたオファーレターはとても分厚く、相当な量のページ数があり、内容も丁寧に書かれていました。そこまでしてくれた会社はこれまでになく、「この人がここまで推してくれるなら、ここしかない」と決断しました。また、グラファーが掲げている「フルサイクルエンジニアリング」の考え方がこれまで実践してきたことと一致していて、話を聞いた時点で「自分に合う」と確信しました。
–自身の経験と「フルサイクルエンジニアリング」との親和性を感じた点について、もう少し詳しく教えてください。
1社目から3社目までの仕事を通じて、自分が開発するプロダクトのユーザーと直接打ち合わせをしたり、実際の現場に足を運んでインタビューを行ったりするようになりました。自らの目で見て、耳で聞き、肌で感じたことを通じて顧客理解が深まり、リアルな実態を捉えられるようになるんです。そうして解像度を高めていくと実際に使われる機能を作れる確率が上がり、無駄な機能、作っても使われない機能を作ろうとしている時にもいち早く気づけるようになります。
こうした一連の経験や考え方は、まさにグラファーが重視する「フルサイクルエンジニアリング」と一致していると感じています。

フィードバックが開発者へダイレクトに届く環境を整備
–グラファーに入社後、経験した業務内容を教えてください。
まずはオンボーディング期間に、情報のキャッチアップとバディ制度による1on1を通じて、会社やプロダクト等への理解を深めました。
初期の段階では軽微な問題解決タスクに取り組んでいましたが、自分自身が高い期待をかけて迎え入れていただいた実感もあったため、オンボーディング以降の業務を見据えながら主体的にキャッチアップに努めました。具体的にはソースコードを書くなど通常業務を進めながら、事業構造の理解を深めるためのインプットを積極的に行い、ビジネスサイドのメンバーとのコミュニケーションも意識的に取るようにしていました。顧客との商談に同席することもありました。
現在は、プロダクト開発のマイルストーン作成や会社としての技術戦略の策定、事業計画作成、採用イベントへの参加など、さまざまな業務とプロジェクトに携わっています。ビジネスメンバーとも対話を重ね、目指しているセールスやマーケティングの設計を聞きつつ、顧客が求める価値についても理解した上で「どうやって良いプロダクトを作れるか」を考えています。
–現在マネージャーを務めるチームの体制を教えてください。
エンジニア7〜8名が、プロダクトデベロッパー(※注1)として働いています。
会議を定期的に設けつつ、普段はSlack上でコミュニケーションを取ることが多いです。フルリモート前提の働き方ではありますが、定期的に出社して顔を合わせて話すことも意識しています。
※注1
プロダクトデベロッパーの仕事内容については、下記記事の中で説明されています。よければ、合わせて読んでみてください。
【エンジニア編】カジュアル面談でよく聞かれることにお答えします
–チームマネジメントにおいて、これまでに取り組んだこと、現在意識していることがあれば教えてください。
今のグラファーのカルチャーや体制は素晴らしいと感じています。そのうえで、「より良くするにはどうしたらいいか?」というスタンスで日々業務に取り組んでいます。
「フルサイクルエンジニアリング」を推進する中で、リモート環境ではコミュニケーション量の減少がボトルネックになりやすいと感じていました。そこで私が重視しているのは、コミュニケーション量を担保しつつも、人間が介在する余地を最低限にし、情報が最短距離でメンバーに届く仕組みをつくることです。
例えば以前は顧客からの生の声やフィードバックが届いた際、(メンバーに対しては)その内容をテキストメッセージで共有するだけという場面が多くありました。リモート環境ではメンバーごとに触れている情報の量や視点が異なるため、同じ内容を受け取っても解釈にばらつきが生じやすいというリスクがあります。そこで、現在の体制では顧客、メンバー、データなどからもたらされるフィードバックはできるだけダイレクトにメンバーに伝わるようにしています。そうすることで、メンバー自身が自身のアクションに手応えを得やすくなり、自然と自己効力感も高まっていきます。
加えて、普段は言いづらいことも気にせず話せる場も定期的に設けています。
こうした工夫を通じて、顧客にとって本当に意味のあるソリューションを、より速く、より確実に届けられる開発組織へと成長し続けていきたいと考えています。
取材・執筆=株式会社ユニーク
グラファーの採用情報
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