グラファーでは「生成AIを企業でどう使えばいいか分からない」「生成AIによる成果が出ない」といった課題に対し伴走型の支援や研修、プロダクト開発を通じて一気通貫で支援します。生成AI活用でお困りの方はお気軽にご相談ください。
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前編:「革新を生む挑戦:かんぽ生命の生成AI活用戦略とその実践(前編)」
実際の利用例で効果があったのは、「マクロ生成」や「感情分析」など
——実際に効果が出た利用例としてどのようなものが挙げられますか。
横松:現時点で実際に効果があった社内の利用例としては「マクロの生成や説明」「感情分析」「文章の推敲」などが挙げられます。
利用例① マクロの説明、生成、機能追加
横松:効果が出ている利用例の一つがマクロに関連する業務です。これまでは過去に作成されたマクロがそのまま手入れされずに残っているようなこともありました。しかし生成AIを使えば、マクロに詳しくない人でも簡単にマクロの内容を理解することが可能です。マクロに機能を加える際も、自然言語で指示するだけで簡単に追加することができます。
このようなマクロの説明、生成、機能追加については、肯定的なフィードバックが多く見られました。

利用例② アンケートの感情分析
横松:2つ目の有効な利用例がアンケートの感情分析です。社内で実施されるアンケートの結果を、「ポジティブ」「ニュートラル」「ネガティブ」に分類する作業です。
何百ものアンケート結果を手作業で分類するのは時間がかかる作業ですが、生成AIを使えば、分類を瞬時に実行することができます。AIによる分類結果は違和感が少なく、データ分析のプロセス効率化や時間の節約に大きく寄与しています。

利用例③:文章の推敲
横松:3つ目の利用例が文章推敲です。今回は、社員のモチベーションを高めるインナーブランディングの資料を作成する際の推敲に活用しました。
生成AIにドラフトを書いてもらって、その内容をもとに、マルチターンで説得力を高めたり、表現を柔らかくしたりするといった改善を行うことで、文章作成の初期段階で時間がかかる部分の効率化を実現することができました。

生成AIに関する社内の評価は?
——生成AIの導入に関して、社員からの具体的なフィードバックとしてはどのようなものがありましたか。
横松:社員からのポジティブな反応としては、「生成AIがなければ業務に支障をきたす」、「生成AIを使うことによって日々の業務時間が1時間短縮される」、「業務量が半分になる」といったものがありました。
生成AIを意識的に使い続けることによって、各自が自分なりの使い方を見つけて、だんだんと熟練していく様子が見受けられます。

——逆に改善点としてはどのようなフィードバックがありましたか。
横松:一方で改善点としては、「効果的なプロンプトの考案に時間がかかる」「効果的な使い方が分からない」といった反応がありました。
このような反応を受けて感じるのが、プロンプトエンジニアリング的な発想で最初のプロンプトに凝ることも大事ではあるのですが、それよりはまず、何でもいいから使ってみることが大切ではないかということです。プロンプトに関してはマルチターンでどんどん改善していくような方法を社内に共有していくことが大事なのではないかと考えています。
——社内のフィードバックを受けて、これから取り組んでいこうと思っている施策があれば教えてください。
横松:プロンプトの活用例を社内に積極的に発信したいと考えています。ヘビーユーザーが使っているプロンプトや、ログにある有効なプロンプトを社内に横展開していく取り組みに着手しています。
——他にはどのような取り組みを行っていますか。
横松:コミュニティの活性化に取り組んでいます。具体的には、Microsoft Teamsなどを使用して、生成AIの効果的な使い方に関する情報共有の場を設けることを考えています。このコミュニティでは、社員はプロンプトを共有したり、有益な情報を交換したりすることを予定しています。
ただし、単に場を提供するだけでは盛り上がりにくいため、効率化に大きく貢献した人や優れたプロンプトを作成した人を表彰するようなイベントも計画しています。これらの取り組みを通じて、社内のコミュニティを盛り上げ、生成AIのより効果的な活用を促進していくことを目指しています。
——今後はさらにどのような取り組みを行う予定ですか。
横松:これまでの成果を分かりやすく示し、どのように業務に活用できるかを具体的に発信していきたいと考えています。特に重要だと感じるのが、実際の業務での生成AIの効果を明確に示すことです。
グラファーさんからも支援を受けながら、実際の業務における生成AIの効果的な事例を作成し、それを社内で共有していく予定です。このような事例作りを通じて、生成AIの価値をさらに高め、社員にとって有益なツールとしての位置づけを強化していきたいと考えています。
ポイント
✓ 先行ユーザーの利用で実際に効果があったのは「マクロ生成」や「アンケートの感情分析」など。本来一定のスキルが必要になるものや時間がかかるものに対して効果が出た
✓ 社員からは「生成AIがなければ業務に支障をきたす」といった声もあり、日々の業務に欠かせない状況に
✓ どのように業務に活用できるか具体的に伝え、効果を示すことが重要。そのためにコミュニティや支援を通じて利用促進を強化していく
セミナーの全編をご覧いただくには
セミナーの全編は、ホワイトペーパーでご覧いただけます。ホワイトペーパー限定コンテンツとして、以下の内容が含まれています。
✓ かんぽ生命様が今後生成AIを活用していくうえで直面している課題
✓ 今後の予定
✓ 生成AIの導入検討時の、費用対効果の考え方
✓ 導入に関わる部署とのコミュニケーション方法
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(※文中の敬称略。所属や氏名、記事の内容はウェビナー当時のものです。)
文:東 真希 / 図:望月 麻由
