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目次
- Devinとは何か
- エンジニア視点:「AIエージェント=新しいチームメンバー」
- 非エンジニア視点:「プロダクト理解の“解像度”が変わる」
- 実際にグラファー社内で非エンジニアが活用している例:
- まとめ:人とAIで「仕事の分担」を再設計する時代へ
Devinとは何か
Devinは、Cognition AI社が開発した「AIソフトウェアエンジニア」です。Grafferでは行っていないものの、デプロイまでできるので、要件の整理から設計、実装、テスト、デバッグまで一連のソフトウェア開発プロセスを自律的に進めることができます。さらに、専用の環境で依頼するだけでなく、普段私たちが仕事をする際に利用しているツール(例:Github、Slack)上でタスクを依頼できるため、同僚のエンジニアが増えたようなイメージで活用できます。
Devinについて:https://devin.ai/
エンジニア視点:「AIエージェント=新しいチームメンバー」
エンジニアにとってDevinは「特定の作業を安心して任せられる新しいチームメンバー」として機能します。たとえば、Geminiなどの大規模言語モデル(LLM)のAIチャットツールを使って「どういう機能が必要か」や「どんな仕組みにするか」を相談し、その内容がまとまったら実際の作業(設計や実装)はDevinに任せます。そして、Devinが作業した内容をレビューして必要であれば修正するというように、人と複数のAIが役割分担しながら一緒に仕事を進める新しい分業体制も現れています。
株式会社グラファーの開発組織では、従来であればメンバーにアサインしていたタスクをDevinに依頼し処理するといったことが行われています。
出典:【開発生産性カンファレンス 2025】 AIを前提とした開発プロセスとマネジメントの変革 - 開発生産性+2000%達成に向けた取り組み|https://findy-tools.io/articles/graffer-dev-productivity-con-2025/146
また、レバテック開発部では、2025年6月時点で30人ほどのエンジニアがDevinを利用し、Devinが作成してマージしたPR数は177件に達しています。タスクの種別は多岐にわたり、さまざまな開発業務にDevinを活用しています。
出典:レバテック開発部にもDevinを導入しました!|https://zenn.dev/levtech/articles/9c869303820844
こうした変化によって、エンジニアは「何を作るのか」「なぜその仕様にするのか」といった上流工程や意思決定への比重が高まり、実装やテストの一部をDevinに任せながら、自身はより本質的な業務に集中できるようになります。
非エンジニア視点:「プロダクト理解の“解像度”が変わる」
Devinは、エンジニアだけでなく非エンジニアの働き方にも変化をもたらします。従来、プロダクト仕様の確認や疑問点の解消には、エンジニアとのやりとりやドキュメントの検索に多くの時間と手間がかかっていました。しかしDevinの導入によって、非エンジニア自身が「〇〇はどういったことができる?」「この機能は誰が使える?」といった具体的な質問を直接Devinに投げかけ、プロダクトの実装内容に基づいた説明と根拠を即座に得ることができるようになっています。
実際にグラファー社内で非エンジニアが活用している例:

株式会社キカガクではデザインチームでDevinを導入しています。デザインの微修正をDevinに依頼してエンジニアにレビューを出し、デザイナー自身が UI 改善の PR を出せるようになりました。
出典:【デザイナーの視点が変わる】Cursor と Devin で爆速化した UI 改善|https://zenn.dev/kikagaku/articles/79368e7981a00f
これにより、「エンジニアに聞かないと分からない領域」が大きく減少します。結果として問い合わせや確認の待ち時間が減り、顧客対応のスピード・質の向上につながります。エンジニアの問い合わせ対応負荷が下がり、お互いの専門性を活かしたコラボレーションが促進されます。
まとめ:人とAIで「仕事の分担」を再設計する時代へ
Devinはソフトウェア開発における「人とAIの分担」を根本から見直すきっかけになりつつあります。エンジニアにとっては実装作業を任せられる新しいチームメンバーとして、非エンジニアにとってはプロダクト仕様の把握や軽微な修正が自ら行える“新しい窓口”として機能します。
これからの開発組織に求められるのは、AIエージェントをチーム内でどう位置づけ、どこまで任せるか、そしてどのように協働していくか、という問いに向き合うことです。人とAI、それぞれの強みを活かした最適な分担を模索しながら、組織の働き方そのものを再設計していくことが重要です。
文:ゴーシュ 凜 / 図:望月 麻由
