革新を生む挑戦。かんぽ生命の生成AI活用戦略とその実践(前編)

登壇者

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「社員約2000名が利用予定 かんぽ生命の生成AI活用の裏側」と題して2023年11月27日に行われたウェビナーの内容から一部を抜粋してお届けします。 前編となる今回の記事では、生成AIの導入に踏み切った当時の社内の様子や、導入時の工夫、そして苦労したことをご紹介します。

グラファーでは「生成AIを企業でどう使えばいいか分からない」「生成AIによる成果が出ない」といった課題に対し伴走型の支援や研修、プロダクト開発を通じて一気通貫で支援します。生成AI活用でお困りの方はお気軽にご相談ください。
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生成AIの導入に踏み切った背景

——かんぽ生命様が生成AIの導入を検証し始めた時期は特に「生成AIの利用を禁止する」といった方針を取る企業も多くいらっしゃったと思います。そんな中で利活用していく方向に踏み切った背景や判断要素などはありますか?

松阪:当時はChatGPTのリスクを懸念する声も中にはありましたが、当社では、「使うか使わないか」という議論ではなく、「どう使っていくか」という議論が多かったように感じます。「早く使いたい」というポジティブな声も多くありました。

これまでの新しい技術は「自動化によって単純業務が効率化される」といったようなツールが多かったように思います。一方で、生成AIについてはどちらかというと、「ホワイトカラーの生産性が上がるもの」だと捉えています。このような考えを背景に、デジタルサービス推進部とIT部門が協力して検証を開始したという経緯があります。

——技術進歩が速い生成AIの領域で、どのように情報収集を行っていましたか。

横松:技術進歩の速さを踏まえ、まずは迅速に生成AIを取り入れることを優先しました。初期的には、展示会に参加するなどの方法で情報を収集したりしました。その後、機能追加の速度などを比較しながらサービスを選定しました。

——生成AIを自社開発する方法ではなく「Graffer AI Studio」を選定した理由は何でしょうか。

横松:自社開発にはメリットもあります。一方で、技術に関する情報を継続的に自社内で適切に取り入れていく必要があるといえます。こうした観点では、専門的に取り組んでいるサービスの方がキャッチアップが早いと考え、「Graffer AI Studio」を導入しました。

——生成AIを社内に導入する際に工夫したことがあれば教えてください。

横松:導入時に工夫したこととしては、ChatGPTが公開されて以降、役員に対して定期的な情報提供を行い、生成AIに対する理解を深めた点です。事前に情報を提供することで、一定の理解を得ることができました。

——逆に苦労されたことはありますか。

横松:苦労した点としては、個人情報の取り扱いなどに関する社内ルールの取り決めを新たに行う必要があった点です。これらの問題に対しては、社内規則の策定や試行錯誤を繰り返しながら、慎重に進めました。このようなプロセスを通じて、生成AIの効果的かつ安全な利用方法を模索し、実現していくことができました。

ポイント

✓ 生成AIを「使うか使わないか」ではなく「どう使っていくか」を議論した
✓ 最新の情報を早く適切にキャッチアップできるよう、生成AIの利用環境は自社開発ではなくSaaSを選定
✓ 個人情報の取り扱いなどの社内ルールの取り決めは、生成AIの効果的かつ安全な利用に向けて試行錯誤を繰り返しながら行った

前編では生成AIを社内に導入する際のお話をご紹介しました。後編では、実際に効果が出た生成AIの利用例を伺います。

後編:「革新を生む挑戦:かんぽ生命の生成AI活用戦略とその実践(後編)」

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✓ かんぽ生命様が今後生成AIを活用していくうえで直面している課題
✓ 今後の予定
✓ 生成AIの導入検討時の、費用対効果の考え方
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(※文中の敬称略。所属や氏名、記事の内容はウェビナー当時のものです。)

文:東 真希 / 図:望月 麻由

登壇者

株式会社かんぽ生命保険 デジタルサービス推進部 執行役員 松阪 高宏 様

※GUGA認定生成AIパスポート保有
郵政省入省後、省庁再編、郵政民営化を経て2007年10月に株式会社かんぽ生命保険に配属。以後、支払管理部担当部長、経営企画部イノベーション推進室企画役、デジタルサービス推進部企画役、お客さまサービス統括部長を経て、2021年4月から執行役員CX推進部長。2023年4月からは執行役員として社内のCX/DX施策の推進と生成AI等最新技術の活用を推進。

株式会社かんぽ生命保険 デジタルサービス推進部 課長代理 横松 佳帆里 様

※GUGA認定生成AIパスポート保有
大学卒業後、株式会社かんぽ生命保険に入社し、支店にて保険商品販売に関する郵便局支援業務に従事。その後本社総務部門での政府調達関連業務を経て、現在デジタルサービス推進部にてXテック分野における研究調査を行いながら、実務担当者として生成AIの社内導入および活用を推進中。

株式会社グラファー シニアコンサルタント(兼 事業開発担当)吉岡 翔子

※GUGA認定生成AIパスポート保有
大学卒業後、三菱商事株式会社にて会計・税務、営業企画、自動車業界のDXを見据えた新規事業開発・投資業務などに従事。その後、在シンガポールでは戦略コンサルティングファームにて新規事業立ち上げを経験。株式会社グラファーでは、オンライン申請のサービス立ち上げを行い、多数自治体で行政デジタル化プロジェクトに参画。LLM・ChatGPTの登場を機に「Graffer AI Studio」をリリースし、上場法人や自治体のLLM導入プロジェクトを推進。

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株式会社グラファーでは、企業がAIを活用するために必要な機能と、高度なセキュリティ基盤を備えた「Graffer AI Studio」を提供しています。

対話型AIチャットに加えて、プロンプトの社内共有機能、社内データのみを元にした高精度なAI情報検索ができる「ナレッジベース」、定型の大量処理をAIに丸投げできる「一括処理機能」を搭載しており、法人はこれらの機能を通じて、業務改善や自社の競争力強化につなげることができます。AI活用で生産性の向上を目指す法人を支援するために、活用領域の選定や洗い出し、社内の人材育成を目的とした研修やサポートも提供しています。

プライバシーマークおよび情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得済み。これまで160以上の官公庁にサービスを提供してきた株式会社グラファーが運営しているため、エンタープライズ企業が安心してご利用いただけます。無料お見積もり、デモのリクエストなど、お気軽にご相談ください。

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