グラファー、「Graffer AI Studio」にMicrosoft社のAzure OpenAI Serviceを活用し、社内データから問い合わせ回答を自動生成できる「ナレッジベース」の提供を開始
〜より安心・安全な環境で社内のデータを活用し、従業員の業務におけるAI変革を支援〜
企業・行政機関における業務のAI変革を手掛ける株式会社グラファー(本社:東京都渋谷区、代表取締役:石井大地、以下「当社」)は、企業データを生成AIで活用するための統合サービスプラットフォーム「Graffer AI Studio」に、Microsoft社が提供するAzure OpenAI Serviceを活用し、社内データから問い合わせ回答を自動生成できる「ナレッジベース」のβ版の提供を開始しました。すでに社内にあるマニュアルなどを基にして、問い合わせ回答を自動生成したり、社内のナレッジ検索データベースとして生成AIを活用できます。また、同時にAzure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャの賛同パートナーに認定されたことをお知らせします。これにより、よりセキュリティの高い環境で社内のデータと連携した生成AIの活用が可能になります。
「Graffer AI Studio」サービスサイト:https://graffer-aistudio.jp
「Graffer AI Studio」へのお問い合わせ先:https://graffer-aistudio.jp/contact
「ナレッジベース」提供開始の背景
昨今世界的に注目が高まっている生成AIを企業が業務で活用する上では、セキュリティやコンプライアンスの大きな課題があります。また、帝国データバンクが1,380社を対象として実施した調査(*)によると、生成AIを実際に業務で活用していると回答した企業は9.1%に留まり、活用を検討していると回答した企業(全体の52%)の内、7割の企業が「検討しているが活用イメージがわかない」と回答しています。
2023年4月に当社が提供を開始した、企業データを生成AIで活用するための統合サービスプラットフォーム「Graffer AI Studio」は、すでに数万人の従業員を抱える大企業の株式会社ニチイ学館をはじめ、ベンチャー企業のAMBL株式会社、枚方市、一関市などの自治体など、多くの東証プライム企業・団体・行政機関に導入されています。当社の商談におけるヒアリングにおいても、企業での生成AI技術の活用を検討している企業の多くは、「生成AIがすごいのはなんとなくわかるが、具体的に日々の業務にどう活用できるかわからない」「一般的な学習データだけではなく社内の内部情報などとも連携の上、活用したい」と回答しており、高いセキュリティを担保した上で、いかに社内の内部情報とも組み合わせて生成AIを業務に有効活用できるかが課題となっています。
このような背景から、当社は企業データを生成AIで活用するための統合サービスプラットフォーム「Graffer AI Studio」において、社内データから問い合わせ回答を自動生成できる「ナレッジベース」の提供を開始しました。また、Microsoft社が提供しているAzure OpenAI Serviceを活用することにより、より安心・安全な環境で社内データを活用し、従業員の日々の業務における生産性向上を実現します。
(*)帝国データバンク「特別企画:生成AIの活用に関する企業アンケート」
「ナレッジベース」について
<概要>
「ナレッジベース」は、当社が提供している企業データを生成AIで活用するための統合サービスプラットフォーム「Graffer AI Studio」において、社内データから問い合わせ回答を自動生成したり、社内の情報を検索できるサービスです。人事・経理部門における社内規定や、情報システム部門関連のよくあるお問い合わせ、顧客対応時の社内のナレッジ検索データベースとして、生成AIを活用することができます。
従来のチャットボットとは異なり、事前に質問と回答集を作成する必要はなく、既に社内にあるマニュアルや約款等を読み込ませるだけで、必要な情報を探すことができます。AIが質問に近しい情報を並べて表示するほか、質問の内容に応じて回答を自動生成するため、従業員はより精度高く問い合わせ対応を行うことが可能です。Azure OpenAI Serviceを活用することにより、より安心・安全な環境で社内データを活用することができ、従業員のさらなる生産性向上に寄与します。
<セキュリティについて>
当社は2017年に創業以来、セキュリティ及びコンプライアンスを高いレベルで実現し、また顧客のプライバシーを適切に管理する方法に多額の投資をしてきました。当社はまた、プライバシーマークおよび情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得しています。既に国民の4人に1人が当社の提供するデジタル行政プラットフォームである「Graffer Platform」上でサービスを享受できる状態にあり、高いセキュリティを求められる行政領域において160以上の行政機関にサービスを提供してきました。これらの実績をもとに、「ナレッジベース」においても、高いレベルのセキュリティ、コンプライアンス、及びデータガバナンスを担保しています。
「Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャ」について
<概要>
Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャは、マイクロソフト社が提供するAzure OpenAI Serviceの活用シナリオ例と、そのシナリオに沿ったアプリケーションデモ動画やアーキテクチャ構成を詳しく説明したものです。顧客が安心安全に大規模な生成 AI モデルをビジネスに組み込む際の参考資料として活用することができます。
<Azure OpenAI Serviceについて>
Azure OpenAI Serviceは、マイクロソフト社が提供するクラウドサービス「Microsoft Azure」において、OpenAI社のAIモデルを利用できるサービスです。
<賛同パートナーについて>
賛同パートナーとは、Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャを熟知し、顧客に対してAzure OpenAI Serviceの導入や活用の支援が可能な企業が認定されるものです。Azure OpenAI Service リファレンスアーキテクチャの賛同パートナーの一覧は、下記よりご覧いただけます。
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/find-new-value-on-azure/ai-biz.aspx
「Graffer AI Studio」について
「Graffer AI Studio」は、企業のAI変革を支援する統合サービスプラットフォームです。「Graffer AI Studio」は、セキュリティ、コンプライアンス、及びデータガバナンスが担保された、生成AIの企業内ユーザー向け利用環境と、各種システム統合のためのツールキットを提供します。さらに、生成AIを多種多様な業務に適用するために必要なプロンプトエンジアリングのノウハウ、プロンプトのテンプレート、各種業務機能を継続的に拡充し、業務のAI変革を促進するための、現場から経営上の意思決定に至るまでの様々なレベルでの取り組みを支援します。
今後の展望
企業が抱えている、生成AIを活用する上でのセキュリティに対する懸念や、有効な活用方法がわからないなどの課題に対して、当社はよりセキュリティの高い環境で社内のデータと連携した生成AIの活用を支援してまいります。また、継続的にチャット以外の生成AIサービスの拡充も強化し、企業内のあらゆる業務において有効な活用事例を創出していきます。
株式会社グラファーについて
グラファーは、「プロダクトの力で 行動を変え 社会を変える」をミッションに掲げ、社会が直面する課題の最前線で、企業・行政機関における業務のデジタル変革を手掛けるスタートアップ企業です。企業データを生成AIで活用するための統合サービスプラットフォーム「Graffer AI Studio」や、市民と行政職員の利便性を追求したデジタル行政プラットフォームを提供しています。行政デジタルプラットフォームは全国160以上の自治体が導入しており、政令指定都市での導入率は70%です。2021年10月には経済産業省が主導するスタートアップ支援プログラムである「J-Startup2021」に選定されました。
企業情報
所在地:東京都渋谷区千駄ケ谷1-5−8
代表者:石井 大地
設立:2017年7月18日
資本金:2,717,756,785円(資本準備金含む)
URL:https://graffer.jp
報道に関するお問い合わせ先:https://form.run/@graffer-contact