2023.03.08 Wed

地方フルリモート勤務、0歳児ワーママ、持病を抱えながら…さまざまな状況下で挑戦する女性メンバーが語るグラファーのカルチャーとは?

こんにちは!グラファーで労務を担当してる河内です。

グラファーには7番目の社員として入社し、労務を担当して4年が過ぎました。グラファーの事業・組織が急拡大する中で、バリューの再定義人事制度2.0をはじめとする数々の施策を通じて、少しずつカルチャーが変わってきたなと実感しています。

グラファーでは、成果を重視しつつ、個人を尊重し裁量を持って柔軟に働ける制度・環境の構築に取り組んできました。そんなグラファーには、地方フルリモート勤務、0歳児ワーママ、持病を抱えながらなど、さまざまな状況下で活躍するメンバーがいます。今日は国際女性デーということで、3人の女性メンバーの座談会を実施。日々業務を通じて感じているグラファーのありのままのカルチャーについて、ざっくばらんに聞いてみました。

地方フルリモート勤務、0歳児ワーママ、持病を抱えながら…さまざまな状況下で挑戦する女性メンバーが語るグラファーのカルチャーとは?


座談会に参加した女性メンバー

佐竹 佳穂

大学卒業後、東京海上日動火災保険株式会社にて営業と事務に従事。在籍中にWebデザインスクールに通い、Webデザインを習得。Webサイト制作会社にてマーケターとディレクターを経験した後、マーケティング担当としてグラファーに入社。プライベートでは、結婚に伴い地方へ移住。

佐藤 まみ

大学卒業後、グラファーに入社。自身が抱える指定難病や精神障害を背景として、一人ひとりの悩みごとに合わせて適切な支援を案内する支援情報サイト「お悩みハンドブック」の企画・運営に従事。

長田 紗里

大学卒業後、食育活動、衛生管理、食材の在庫管理を主とした栄養士を経験。その後、株式会社リクルートライフスタイルにて、営業として新規開拓と既存顧客のクロスセル・アップセル提案などに従事した経験を経て、グラファーへジョイン。導入自治体向けのサポートを行う。


さまざまな状況下で、挑戦し続ける女性メンバー

——まずみなさんの自己紹介とグラファーでの仕事内容について教えてもらえますか?

佐竹:

2022年8月に入社し、グラファーでは、自治体のDXやICTに関する、先進的な取り組み事例を紹介するメディア「Govtech Trends(ガブテック トレンド)」の企画・運営をしています。佐賀県からフルリモートで勤務し、マーケティングに紐づく業務を担当しています。

佐藤:

2019年10月に入社し、グラファーでは、一人ひとりの悩みごとに合わせて適切な支援を案内する支援情報サイト「お悩みハンドブック」の企画・運営など開発以外の全体統括をしています。最近は、生成AIを業務にどう活かせるか、試行錯誤しています。持病の関係で、本日も介護ベットから参加しています。

長田:

2022年7月にジョインし、グラファーでは「Graffer 手続きガイド」、「Graffer お悩みハンドブック 全国版」、「Graffer 窓口予約」を導入いただいた自治体様が円滑にサービスを公開できるようにサポートをしています。プライベートでは、0歳児の子育てに奮闘中です。

挑戦し続ける人を応援してくれるカルチャー

——グラファーに入社した理由は何でしょうか?

佐藤:

私がグラファーに入社した理由は、自分自身がやりたいこととグラファーが目指すものがマッチし、大きな挑戦を支援してくれたからです。

私の日常には支援の対象となる悩みがたくさんあります。私自身は重症筋無力症という指定難病があり、幼少期に家庭内暴力を受けた影響で重い精神障害もあります。また、私の母親と妹も同様に、支援の対象となる深刻な困りごとがありました。

しかし、必要なタイミングで適切な制度や相談窓口を活用できず、事態が悪化してしまうことばかりでした。大学生の時に、この現状を変え、「誰もが必要なときに適切な支援をかんたんに活用できる社会にしたい」と思い、自分自身で起業してプロダクトを作ろうと試行錯誤していました。どうにか実現しようとたくさんの方々に提案させていただきましたが、資金面で難しいのではないかと言われることがほとんどでした。

そんな時に、グラファーの代表である石井が登壇していた、とある福祉系のイベントに参加しました。そこで、スマートフォンやPCから質問に答えていくだけで自分に必要な手続きが分かる「Graffer 手続きガイド」というプロダクトがあることを知り、「この会社に入社して、このプロダクトの福祉版を作った方が早いし、社会的インパクトが強いのではないか」と思い、その場で代表の石井に採用面接を直談判しました。

河内:

その場で代表に採用面接を直談判するとは、すごい行動力ですね。

佐藤:

その後、なんとか採用面接を通過し、誰もが必要なときに適切な支援をかんたんに活用できるようになるためのプロダクト企画に着手しました。

佐竹:

グラファーへの入社を決めた理由はたくさんありますが、一番は、変化し続けることを推奨するカルチャーがあるからです。

私は、元々福岡にあるWebサイト制作やブランディングなどを行う会社で、マーケターとディレクターとして働いていました。サイトやサービスコンセプトの提案、Web広告、SNS運用など、幅広い業務に取り組んでいましたが、制作会社が関われるスコープの狭さにもどかしさを感じ、事業会社でもっと挑戦したいと思い、転職活動を開始しました。

また、ライフイベントをきっかけに東京から佐賀へ引っ越していたので、フルリモートで働けるかというのも非常に重要な条件でした。しかし、フルリモートで働くことができつつ、大きな挑戦ができる会社というのは非常に少なく、最初は苦戦しました。そんな時に出会った企業の内の1社がグラファーでした。

グラファーの選考過程で印象的だったのが、トライアル制度です。トライアル制度とは、採用後のグラファー・採用候補者双方のミスマッチを限りなく小さくすることを目的とした、選考プロセスの1つです。入社後に想定されるミッションの一部を採用候補者が担い、仕事の進め方、アウトプットを通じてお互いを評価し合います。

NDAを締結した後、実際にグラファーのSlackに入り、メンバー同士でどのようなやりとりがされているのかわかりましたし、全社のMTGなどにも参加し、グラファーの挑戦する人を応援してくれるカルチャーが自分にマッチしそうだなと思えました。私が選考を急いでいる旨を伝えると、実施期間などを柔軟に対応してくれ、とてもスピード感があったことも印象的でした。

また、私は、これまでメディア運営の経験はありませんでしたが、入社してすぐに一定の権限を与えてくれ、新しいことに挑戦させてくれました。変化を恐れないことを推奨してくれる文化があり、スピード感をもって仕事をすることができます。

子育て中など特定の人だけではなく、「グラファーで働く全ての人」が働きやすい、個人を尊重する環境

——長田さんは、0歳児のお子さんを子育て中とのことですが、子育てとの両立は大変ではありませんか?

長田:

私は今、0歳の子どもを育てながら働いています。子どもがまだ0歳なので、急に風邪を引いてしまったなど、突発的なことが起こりやすいです。しかし、発熱してしまった子どもの保育園のお迎えに行き、思ったよりもすぐに症状が回復した場合や家で子どもが寝ている間などは仕事をすること自体はできますよね。そういった隙間時間を有効活用して仕事ができているのはとてもありがたいです。もちろん、子どもの発熱で全日お休みをもらうこともありますが、状況に応じて柔軟に対応でき、周囲もそれを理解してくれている環境なのが非常に嬉しいですね。

また、グラファーのSlackには「#graffer day off」という、社員が勤怠を投稿するチャンネルがあります。子育てをしている社員さんが、子どもの発熱で一時的に仕事を抜けることを投稿した際、いつもスタンプの反応があたたかく、周囲の個人を尊重する姿勢が心理的安全に繋がっています。グラファーには子育てをしているメンバーがたくさんいらっしゃったり、石井さんも積極的に子育てをしているので、とても親近感がわきます。

そのような環境下で働けることはとても嬉しく、私も子どもの突発的なことが理由で一時的に抜ける場合、「途中で抜けてしまって申し訳ありません」という負い目を感じすぎるのではなく、「抜けてしまった後も稼働できる範囲で責任を持ってやります」という気持ちで切り替えができます。これは、グラファーのバリューである「個人の尊重」「相互信頼を積み上げる」が浸透し、メンバーの方々が日頃から体現しているからこそだと思います。

佐竹:

バリュー再定義プロジェクトやその後の活動などを通じて、着実に定着しているように感じますね。

——長田さんは、ジョインしてから不安だったことはありますか?

長田:

私は、グラファーで働き始めた当初からフルリモートで稼働しており、「出社しているメンバーの方々だけで話が進んでしまい、情報のキャッチアップが遅れたりしないか」、「メンバーのみなさんと円滑にコミュニケーションできるのか」という点が不安でした。しかし、グラファーには、2つの文化や仕組みがあったのでその不安点もすぐに払拭できました。

1つ目は、ドキュメントを作る文化があること。お互いの認識齟齬が起きないように、なるべく言語化して、ドキュメントに残すようにしています。ミーティングは録画して、参加できない場合でも内容を確認できるようになっているので、効率が良いですね。

2つ目は、よもやま文化があること。私が携わっているチームでは、毎週決まった時間によもやま会を実施しています。「よもやま」とは、リクルート独自のミーティング文化で、新入社員からベテラン社員まで様々なレイヤーの人同士が気軽に会話できるものです。この「よもやま会」への参加は任意ですが、基本的にはプライベートから業務のことまで何でも話して良い場となっています。

また、些細なことを気軽に聞けるように、プロダクトに関する質問をSlackで気軽に聞けるようなチャンネルも充実しているので、ありがたいです。

——佐竹さんは、佐賀県からフルリモート勤務されているとのことですが、不安はありましたか?

佐竹:

前職では、私1人だけがリモート勤務でしたが、グラファーでは私以外にも地方からフルリモートしているメンバーもたくさんいますし、都内に住んでいるメンバーもリモート勤務が当たり前になっています。長田さんも言っているように、ドキュメントを作る文化、成果を重視する文化などがあり、気軽にコミュニケーションをとれる環境だったので、円滑に仕事を進められています。

——佐藤さんのバックグラウンドや持病のことをメンバーに打ち明けるのは不安はありませんでしたか?

佐藤:

驚くほど、不安はありませんでした。

私はこれまで持病や家庭環境などを理由に人から距離をとられてしまう場面に何度も直面してきました。代表の石井との採用面接では、持病なども含めて全て話しましたが、一切偏見をもたずに採用をしてくれました。そのため、入社後も自己開示しやすかったです。入社後、自分自身の持病や仕事への影響について書いた取扱説明書のような紹介文を全社員向けに公開しました。

また、私は、持病の関係で定期的な通院が必要なのですが、グラファーではフルフレックス・フルリモート制度があるので、気兼ねなく通院できるのはとてもありがたいです。

ただ働きやすいだけではなく、成果を重視する風土

——今の仕事のやりがいは何でしょうか?

佐藤:

何よりも、困っている方々のお役に立てているのがとても嬉しいです。個人の努力や意思ではどうしようもない困難に直面した時にこそ、社会の仕組みに頼れる世界への実現に向けて、少しずつではありますが前進していると感じます。

入社後は、代表の石井が開発を担い、それ以外の企画部分などは私が推進していましたが、プロダクトの作り方のプロセス、ユーザーにとって本当に価値があるプロダクトであるか、持続可能な形で提供するにはどうしたら良いのかについて、徹底的に学び、考え、実行し、改善するサイクルを繰り返していきました。そして、数えきれないトライアンドエラーの末、2022年1月末に、一人ひとりの悩みごとに合わせて適切な支援を案内する支援情報サイト「お悩みハンドブック」の全国版をリリースしました。あてはまるお悩みにチェックをつけるだけで役立つ支援情報(支援制度、相談窓口、情報提供サイトなど)がわかります。個人情報の登録不要で、全て無料で利用可能でして、提供開始以来、主にSNS上で大きな反響があり、現在は累計44万ユーザーが利用しています。(※)

「お悩みハンドブック」リリース後の反響・ご感想のまとめ

佐竹:

グラファーの運営するメディア「Govtech Trends(ガブテック トレンド)」にて、取材・撮影〜紙面デザインまで担当しており、これまで経験したことのない幅広い役割に挑戦できています。自治体職員様への取材では、デジタル化の進め方や市民サービスの向上に対する想いなど、様々なお話をお伺いしています。そうした中で、グラファーが提供するサービスが役に立ったとのお声をいただけると、大変嬉しく、社内のメンバーにもすぐに共有しています。

長田:

サービスをリリースした後、これまでオンボーディングを一緒に頑張ってきた自治体職員様が、サービスへのアクセス数や市民の方からのポジティブな声があったことに対して嬉しそうにしていると、やりがいを感じます。また、一緒に働くメンバーのみなさんは、常に未来から逆算し、あるべき姿を考えた上で、自治体様の負担をなるべく軽減し、均質なサービス提供ができるオンボーディング設計に向けて活発な議論をしているので、そのような環境で働けるのが嬉しいです。

佐竹:

グラファーでは、その人がどんなバックグラウンドや特別な事情を抱えているかなどは関係なく、どんな成果を出しているかという点にフォーカスして評価されます。ただ働きやすいだけではなく、この「成果を重視する文化」が浸透しているので、チームで肩を預けながら同じ方向を向いて仕事をできるのだと思います。

個人の問題で完結するのではなく、仕組みで根本的に解決する社会にしたい

——「グラファーのここがもっとこうなれば良いな」と思うことや、社会全体の働く人達の環境について「もっとこうなってほしい」と思うことはありますか?

佐藤:

自分の原体験から、個人の意志や努力ではどうにもならない問題に直面した時に解決できる仕組みを作りたいと考えています。例えば、グラファーで働いている中で精神的に辛くなってしまった場合のメンタルヘルスケアなどが挙げられます。あとは、グラファーにはもっと多様なバックグラウンドの人が入ってきたらいいな、と思います。グラファーのメンバーは非常に優秀ですが、もっと多様な視点が増えたらいろいろなアイディアの掛け算が生まれるかもしれないと思うので。

社会全体に望むこととしては、弱さの自己開示をみんなが受け入れ、もっと気軽に共有でき、みんなが生きやすい社会にしたいです。個人の問題や自己責任で終わらせるのではなく、仕組みで根本的に解決していく社会になったら良いなと思っています。

——最後に、今後の目標や取り組んでいきたいことについて教えてください!

佐竹:

自治体職員の皆様が抱える課題や必要とする情報について正しく理解し、グラファーとしてどのような価値を提供できるかを考えていきたいです。現在、自治体職員の方々へのヒアリングやWebサイトのデータ分析などを進めています。記事の内容や発信方法など、積極的に変化を取り入れ、より価値のある発信ができるよう改善を続けていきたいです。

長田:

オンボーディング終了後、その自治体の住民の方々に使ってもらうための取り組みを自治体様とともに伴走し、サービスの価値を最大限に発揮できる状態を目指したいですね。

佐藤:「お悩みハンドブック」を公開し続けるためのマネタイズ・保守運用体制の確立はもちろんですが、お悩みハンドブックで課題を解決するために一人でも多くの人に役立ててもらうことです。市民にとってもっと提供価値を高める方法を見つけたいです。

——ありがとうございました!

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