2021.05.31 Mon

「デジタルの力で非効率をなくしたい」元行政職員は、なぜスタートアップに転職したのか?

グラファーで活躍するメンバーにざっくばらんに話を聞く、よもやま部屋。今回は、行政の窓口経験や、東京都港湾局を経て、グラファーで行政デジタル化に携わる、小峰さんと森さんに、HR Business Partnerの羽生が話を聞きます。

【今回話を聞く人 1人目:小峰 大地】2010年 立川市役所入職。ゴミ関連、ひとり親手当・障害児手当、児童の医療費助成、介護認定、国保・年金・住基異動・証明書発行など多岐にわたり、市民接点の多い業務に携わる。2021年グラファーに入社。窓口経験を活かし、デジタルアウトソーシングの現場運用などを担う。
【今回話を聞く人 2人目:森 祐介】2014年 東京都港湾局入職。予算担当として所管課との財政折衝に携わる。2021年にグラファーへ入社。学生時代にはIT企業でアプリ開発を経験。

「デジタルの力で非効率をなくしたい」元行政職員は、なぜスタートアップに転職したのか?

「デジタルの力を使って、非効率をなくしたいと思った」

——グラファーには、結構多くの行政出身者がいます。中でも今回は立川市役所と東京都港湾局出身のお2人に、色々聞いてみたいと思います。

小峰 & 森:よろしくお願いします。

——行政とスタートアップは、文化も待遇も対極のようだと感じる方もいると思います。お2人はなぜ、スタートアップに転職しようと考えたのでしょうか?

小峰:デジタルを使って業務の非効率をなくせないかと思ったのが一つの理由でした。10年間、窓口業務を行ってきた中で、手作業で行っている業務を何とか効率化できないものかと考えていました。

小峰さんが公務員からスタートアップに転職した理由とは。

——例えば、どういった業務を効率化したいと感じていたのでしょうか?

小峰:例えば、国に補助金の申請をする際に、7,000件くらい目検でチェックするといった業務です。もちろん改善しながら業務にあたっていましたが、どうしても限定的な改善となってしまいます。そういった業務を、何とか効率化できないかという思いがありました。

——なるほど。10年間の窓口経験を踏まえて、「業務はもっと改善できるのではないか」という思いがあったんですね。

小峰:そうですね。その背景には、職員が市民のために何かしようと思った時に、それができる時間を作りたいという気持ちがありました。行政職員の仕事は本来、市民に寄り添って助けることだと考えているからです。窓口業務を経験する中で、本当に苦しい状況に陥った方を支援した際に、心から喜ばれた経験が何度もあります。そういった意味で、ルーチンワークとして行っている事務処理の他に、力を入れるべきことがあるのではないかという思いを持っていました。

——森さんは、もともと東京都港湾局で予算関連の業務を行っていました。そこから、なぜスタートアップに転職したのでしょうか?

森:私の場合は、「テクノロジー × 行政」という分野に関心があったからです。デジタル庁創設などを背景に、政府も自治体も急速なデジタルシフトを進めています。都庁においても、デジタルサービス局が設置されたり、元ヤフーの代表取締役社長である宮坂学氏が副知事になったりと、デジタル化の流れを身をもって実感していました。東京都の内部から行政事務を変えていくというキャリアも考えましたが、大きい組織の中で頻繁に部署異動を繰り返す環境よりも、努力次第で自分の中に専門性やスキルを積み上げられるような環境にチャレンジしてみたいという気持ちが勝りました。

東京都職員からスタートアップに転職した森さん。

——確かに、新型コロナウイルスによる影響などもあって、ニュースでも「オンライン申請」「デジタル」といった言葉を聞く機会が増えたという実感がありますよね。森さんはなぜデジタルに興味があったんですか?

森:学生時代にIT企業でアプリ開発を経験するなど、元々テクノロジーの分野に興味があったことも、グラファーに興味を持ったきっかけでもありました。

「決裁」や「指示」という概念で動いていないことに驚いた。

——グラファーに入社して、率直に感じていることを教えてください。

小峰:入社時点では、やる気に満ち溢れていたのですが、実際は、いざ入ってみたら何一つ分からないぞと焦ったのがスタートでした。(笑)

——そうだったのですね。焦っているようには見えませんでした(笑)。

小峰:あとは、民間で働いたことがなかったので、感覚のズレがあるのではないかという不安もありました。

——なるほど。私自身はずっと民間なので感じたことがありませんが、逆に今から行政に転職すると考えると、確かに環境の違いに不安を感じそうです。

小峰:あとは、これはスタートアップというよりグラファーがそうなのだと思いますが、「決裁」や「指示」という概念で動いていないことに驚きました。

ズバリ、公務員時代とスタートアップの違いとは。

——「決裁」や「指示」の概念で動いていないというのは、職員時代とは結構違う部分でしょうか?

小峰:そうですね。グラファーでは各々がボールを取りに行く姿勢がとにかく強く、逆に、降ってくる仕事を待つということをしていると何もできなくなると感じました。

——なるほど、そのあたりの仕事の進め方に違いがあるのですね。森さんはまだ入社して間もないですがどんな印象を持っていますか。

森:私は、メンバーが法令の解釈からやっていることに驚きました。デジタル化をするとなると、すでにある運用をデジタルに移し替えるだけといったイメージもありますが、実際は違います。制度を理解して、そのうえで、できることやできないことを整理して、実現に結びつけていきます。そういった意味で、グラファーのメンバーは、自治体職員と同等もしくはそれ以上に制度をしっかり勉強しているのが、素直にすごいなと思いました。

キリッと仕事に挑む森さん。学生時代にアプリ開発を経験が今に活きる。

働き方は充実して楽しい。一方、ついていけるのかといった不安もある。

——小峰さんはどんな業務を行っているのでしょうか。

小峰:現在は、アウトソーシングの現場で、市民対応や、そこで働くメンバーの研修や業務管理、問い合わせ対応や業務処理に関する業務設計など、アウトソーシングに関して必要となる業務を担っています。

——アウトソーシングの現場というと、まさに市民との接点。窓口の経験が活きそうですね。

小峰:そうですね、これまで市民とのコミュニケーションをとってきた経験を活かせればと思います。まだまだこれからといったところもあるので、現場がちょっとでも楽になれいいなという気持ちでやっていこうと思っています。

——小峰さんなら実直に市民と向き合ってくださりそうです。これから仕事の上で心配なことがあるとすると、どういった点ですか?

小峰:がんばります(笑)。仕事は楽しいけれど、やはりついていけるのかといった不安や、実践的なITスキルを身につける大変さはあると思います。自治体職員らしい思考や傾向に関しては理解があるため、今後はより自治体職員が使いやすいサービス設計にしたり、より職員の考えに寄り添った提案をしていったりする、といったことに寄与できればと考えています。

——お2人のこれまでの背景が知れてよかったです。元職員ならではのお話を色々聞かせていただき、ありがとうございました!

編集後記
公務員から民間へ、かつ初めての転職と大きな環境の変化ですが、お二人とも、よりよい行政サービスを作りたいという想いは転職しても変わっていないと感じました。特にデジタル化によって業務効率化が進むことで、市民のための時間を作り出すことができるという言葉は、とても印象的でした。公務員時代の経験を活かしながらのますますの活躍が楽しみです!

(※文中の敬称略。撮影時のみマスクを外しています。役職等は取材時点の情報です。)


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